ウイルスは非常に小さく、目で見ることはできません。
また、自分では細胞を持っていない(遺伝子とタンパク質の殻という単純な構造)という特徴があります。
そのため、自分自身では増殖する事ができず、他生物の細胞内に入り込むことで生きています。
細胞が分裂するとともにウイルスも自分の複製を作り、生物の体内で増殖していくのです。
人間も普段から多くのウイルスに触れて生活していますが、ほとんどの場合、病気や症状を引き起こすことはありません。
ウイルスの中のごく一部が、重症化を引き起こしています。
また、ウイルスは細菌よりも更に小さいため、検査の方法にも特徴があります。
検査によって存在を確認するのではなく、ウイルスが引き起こす感染性や性質を検知することで陰性/陽性を見極めています。
その他には顕微鏡よりも拡大率の高い電子顕微鏡による検査や、寒天培地でコロニーを形成させる方法等もあります。
昨今の新型コロナウイルスの感染流行に伴い、ウイルスやワクチン、感染対策に関する世間の興味は一層高まっています。
ジェイテックでは、新型コロナウイルス感染拡大の観点から、感染対策品の仕入れを強化しております。
N95マスク、ニトリルグローブ、防護服等、医療の現場に必要な消耗品を多く取り揃えております。
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マイクロ(μ)メートル:100万分の1を表す単位。1マイクロメートルは1メートルの100万分の1の大きさ
ナノ( n )メートル:10億分の1を表す単位。1ナノメートルは1メートルの10億分の1の大きさ
ガーゼを何十にも折り重ねて作られたマスクです。
保湿、保温性に優れ、喉の乾燥を防ぐ効果がありますが、小さな粒子の捕集率は低いです。
ガーゼ自体の目が粗いため、睡眠時の着用等には適していると言えるでしょう。
最近人気が出てきたスポンジ状の生地を使ったマスクです。
顔にしっかりとフィットする立体型で通気性も良いこと、色の種類があることからファッション性の高い商品が多いです。
また、繰り返し洗って使えるという点もポイントになっています。
ただ、スポンジ状の構造から、ウイルス対策用マスクとしての効果はあまりありません。
隙間を作りにくいため、花粉や埃のアレルギー対策としての効果が期待できます。
コロナウイルスの流行以降、自作する人も多くなった布製のマスクです。
作り方にもよりますが、ウレタンマスクよりも立体性や密着度は劣ります。
捕集率はウレタン製よりも高いものの、やはりウイルスを濾過することはできません。
くしゃみ等による飛沫防止の観点では、布マスクの方が優れていると言えます。
医療の現場で使用されるマスクです。
3層式構造になっており、鼻部分にはノーズクリップがあるため、気密性にも優れています。
フィルターとなる不織布に高い捕集率があり、BFE(バクテリア濾過効率)、PFE(粒子の捕集効率)は95%以上です。
ASTMというアメリカの試験材料協会によって、病院用マスクはBFEが95%以上でなければならないと定められています。
また、ウイルスの捕集率であるVFEも95%以上であることが多いです。
ウイルス対策としては、このVFEが高い数値のサージカルマスクを選ぶと良いでしょう。
巷で出回っている安価な3層式のマスクには、フィルターがないものもあります。パッケージ裏などをよく見て選ぶことをおすすめします。
アメリカ合衆国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのことです。
0.3μmの微粒子を95%以上捕集できる効果があり、防塵やウイルス対策の観点から医療、工事現場で使用されています。
折りたたみ式やカップ式のものがあり、種類も豊富です。
高い機密性がありますが、普段の生活で使用するには少々やりすぎかもしれません。
密着度が高い反面、呼吸に息苦しさを感じることもあります。
ただ、ウイルス対策用としては間違いのないものです。
N95はアメリカの規格ですが、日本でも同様の効果があるDS2規格というものがあります。
ヨーロッパ(EN)統一規格FFP2もこれに該当します。
また、中国にもKN95というN95同等の規格がありますが、こちらの機密性は低く、着用時に息苦しさも感じないと言われています。
効果に不安があることは気に留めておく必要があるでしょう。
フィルターの性能も勿論ですが、外部から吸い込む空気をいかに遮断できるかという点も、ウイルス対策では意識する必要があります。