ウイルスとマスクの種類


ウイルスとは

 ウイルスは非常に小さく、目で見ることはできません。 また、自分では細胞を持っていないのがウイルスの特徴です。 そのため、他生物の細胞内に入り込むことで生きています。 細胞の分裂とともにウイルスも自分の分身を作り、生物の体内で増殖していくのです。
 人間も普段から多くのウイルスに触れて生活していますが、ほとんどの場合、病気や症状を引き起こすことはありません。 ウイルスの中のごく一部が、重症化を引き起こしています。 また、ウイルスは細菌よりも更に小さいため、検査の方法にも特徴があります。 検査によって存在を確認するのではなく、ウイルスが引き起こす感染性や性質を検知することで陰性/陽性を見極めています。
その他には顕微鏡よりも拡大率の高い電子顕微鏡による検査や、寒天培地でコロニーを形成させる方法等もあります。

ウイルスの大きさ

 ウイルスの大きさは数十ナノメートルから数百ナノメートルです。 一般的な生物の細胞(数十マイクロメートル)と比べても、およそ100~1000分の1の大きさしかありません。 細菌を通さないような濾過装置においても、ウイルスの侵入を防ぐことはできないのです。 そのため、正しいウイルス対策を行うことが感染を防ぐことに繋がります。 マスクを着用するだけではなく、こまめな手洗いやうがいと共に、顔、口に指を触れさせないようにすることが大切です。濃度の高いアルコール消毒液やジェルなども有効です。
 また最近では、次亜塩素酸による除菌効果にも目を向けられています。


  マイクロ(μ)メートル:100万分の1を表す単位。1マイクロメートルは1メートルの100万分の1の大きさ
  ナノ( n )メートル:10億分の1を表す単位。1ナノメートルは1メートルの10億分の1の大きさ

大きさの比較(マイクロメートル):

髪の毛:50μm
花粉:30μm
ハウスダスト:15μm
人の細胞:10μm
赤血球:6~8μm
飛沫:3~5μm
黄砂:1~5μm
PM2.5:2.5μm
細菌:1μm
ウイルス:0.1nm


マスクの種類と効果

ガーゼマスク

 ガーゼを何十にも折り重ねて作られたマスクです。
 保湿、保温性に優れ、喉の乾燥を防ぐ効果がありますが、小さな粒子の捕集率は低いです。
 ガーゼ自体の目が粗いため、睡眠時の着用等には適していると言えるでしょう。

  期待できる効果: 防臭、飛沫、保湿など

ウレタンマスク

 最近人気が出てきたスポンジ状の生地を使ったマスクです。
 顔にしっかりとフィットする立体型で通気性も良いこと、色の種類があることからファッション性の高い商品が多いです。
 また、繰り返し洗って使えるという点もポイントになっています。
 ただ、スポンジ状の構造から、ウイルス対策用マスクとしての効果はあまりありません。
 隙間を作りにくいため、花粉や埃のアレルギー対策としての効果が期待できます。

  期待できる効果: 花粉、埃、防臭、飛沫など

布マスク

 コロナウイルスの流行以降、自作する人も多くなった布製のマスクです。
 作り方にもよりますが、ウレタンマスクよりも立体性や密着度は劣ります。
 捕集率はウレタン製よりも高いものの、やはりウイルスを濾過することはできません。
 くしゃみ等による飛沫防止の観点では、布マスクの方が優れていると言えます。

  期待できる効果: 花粉、埃、防臭、飛沫など

サージカルマスク

 医療の現場で使用されるマスクです。
 3層式構造になっており、鼻部分にはノーズクリップがあるため、気密性にも優れています。
 フィルターとなる不織布に高い捕集率があり、BFE(バクテリア濾過効率)、PFE(粒子の捕集効率)は95%以上です。
 ASTMというアメリカの試験材料協会によって、病院用マスクはBFEが95%以上でなければならないと定められています。
 また、ウイルスの捕集率であるVFEも95%以上であることが多いです。
 ウイルス対策としては、このVFEが高い数値のサージカルマスクを選ぶと良いでしょう。
 巷で出回っている安価な3層式のマスクには、フィルターがないものもあります。パッケージ裏などをよく見て選ぶことをおすすめします。

  期待できる効果: 花粉、埃、防臭、飛沫対策、ウイルス対策
 弊社ではサージカルマスクの取扱がございます。詳細は感染症対策品ページをご覧ください。

N95(DS2)規格マスク

 アメリカ合衆国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのことです。
 0.3μmの微粒子を95%以上捕集できる効果があり、防塵やウイルス対策の観点から医療、工事現場で使用されています。
 折りたたみ式やカップ式のものがあり、種類も豊富です。
 高い機密性がありますが、普段の生活で使用するには少々やりすぎかもしれません。
 密着度が高い反面、呼吸に息苦しさを感じることもあります。
 ただ、ウイルス対策用としては間違いのないものです。


 N95はアメリカの規格ですが、日本でも同様の効果があるDS2規格というものがあります。
 ヨーロッパ(EN)統一規格FFP2もこれに該当します。
 また、中国にもKN95というN95同等の規格がありますが、こちらの機密性は低く、着用時に息苦しさも感じないと言われています。
 効果に不安があることは気に留めておく必要があるでしょう。
 フィルターの性能も勿論ですが、外部から吸い込む空気をいかに遮断できるかという点も、ウイルス対策では意識する必要があります。

  期待できる効果: 花粉、埃、防臭、防塵、飛沫対策、感染症、ウイルス対策など
 弊社ではN95マスクの取扱がございます。詳細は感染症対策品ページをご覧ください。


マスク関連用語集

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